就業規則の重要性とは
就業規則は、労働条件や含む規律などを労働者に対して統一して適用するための文書です。この就業規則は、日本で労働者を雇用するためには非常に重要な役割をもつものです。なぜならば、例えば欧米は、個別の労働者と労働契約を締結する際に、などについて労働条件を取り決めることがありますが、日本では、個別の労働者との間で労働条件について細かく話し合うことは稀です。
そこで、日本では、使用者が就業規則で定めた内容をそのまま労働契約の内容であると考えることで手当てをしているのです。
よって、就業規則=労働契約であるため、その内容に使用者も労働者も拘束されるという点で重要な意味合いを持ちます。
このため、雇用者についての多くの労働問題、例えば解雇、懲戒、残業代の支払い、配転などは、就業規則に違反しているかどうかによって判断されます。就業規則をしっかり作成しないと、労働トラブルが発生したときに大変になってしまいます。
また、就業規則は、「就業規則」という名前に限られず、「賃金規定」、「作業規則」、「退職金規定」という名称であっても、実質が就業規則であれば、法律上は就業規則として法的規制を受けます。
就業規則は、多くの法的な規制を受けます。まず、労働基準法89条は使用者に対して就業規則の作成を義務付けており、作成して労働基準監督署に届け出をする必要があります。また就業規則には、所定労働時間や休憩時間、賃金の決定・支払方法、昇給、退職などを記載することが義務付けられています。
さらに、就業規則を作業場に掲示することや書面として交付する方法により労働者が容易に認識しうる状態に置かなければならないという周知義務があります。
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